回復のプロセス

ⅰ 「横」のつながり

当事者が自助グループに参加することはしばしば専門家から「危険なこと」だと指摘されることがある。自助グループでは、これまで隠すべきこととされてきた摂食障害の話を同じ経験を持つ人々と話すことができるようになる。そうすると「摂食障害自慢」のような症状の語り合いが、摂食障害歴の自己紹介から始まり、嘔吐回数・入院回数・自傷行為の種類や回数、体重について競い合うような形になることもしばしばだという。

またベテランの当事者は他の摂食障害歴が短く、症状も浅い参加者がいると<そんなんで辛いって言われてもなあ>などと思うこともあるそうだ。忌むべき摂食障害が自助グループでは参加者自身の歴史や経験として語られることが、他の参加者に対してさらなる「摂食障害の学習」としての危険性があると専門家は主張しているのである。以上のように専門家の言うことにも一理あると竹田は述べる。